高円寺、すてきすぎます。前からすてきだとは思っていたけど。4/10 に高円寺で行なわれたデモでは主催者発表およそ 15000人(現地に行きましたが確実に 1万は越えたと思う)、芝公園の方はおよそ 2000人だったそうです。比較的大規模なデモといえますが、大手メディアはがっちり故意にスルー。もうね、こんだけ個人メディアが広がりを見せていたらマスメディアは無視でも全然平気。期待していないけど、相当運動がでかくなってからきっとひょこひょこ取り上げてくるだろうから、そのときは「取り上げさせてやるよ」というスタンスで。「Twitter 時代のデモは違う・・・」と以前から市民運動に関わっていた友人は言いました。確かに。大きな NGO が呼びかけたとかいうわけでもない、怒れる一個人とその近所の住民が呼びかけて、これです。参加者層も若い人が多くて、学生、子連れ、外国人、車いすの方もいました。プラカードや衣装(もう完全に欽ちゃんの仮装大賞状態)もそれぞれにすごくクリエティブで、あまりに多くの普通の(これまでの市民運動系でない)人たちがアピールするアイテムを自分で作って用意されていたり、叫んでくれていたり(ちなみに、多くの方が持っていた太陽のシンボルは過去の世界的な反核の運動のときに使われていたものの再来みたいです)。それを見て思わず涙腺が緩み、そのあと列のチンドン屋さんが「アメージンググレース」を演奏しだしたところで涙腺決壊。ひとりで沿道で泣く女。この熱さと勢いに励まされた方も多いと思います。「はじめてのデモ how to」なども書かれていたイルコモンズさん(グループ?かなり気になっているんですが、この方)のブログ「イルコモンズのふた」で高円寺デモがしっかり記録されている動画が見られます。
このデモは高円寺式のストレートな呼びかけだったため、原発の代替案も示さずお祭り騒ぎだけして反対反対言うな!というような批判や、「反対」という言葉に違和感のある人も存在するようでした。確かに反省点もあると思いますが、あれだけの市民が集うような意思表示の場をつくったことに意味は十分あります。これからいろいろな脱原発系のデモやイベントが開催されていってムーブメントとして大きくなってくると思います。エネルギーシフトという「次のエネルギーのかたちへ」というような代替案込みのアピールをするデモも企画されているようなので、自分に合った心地のいい種類の意思表示(参加)を選んでみてください。NGO によるオンライン署名なども行なわれています。政府や電力会社のご意見フォームに意見するもよし。新聞に意見を投書するもよし、まだこれからある選挙ももちろんです。デモに参加したかったけど、できなかったという方もとても多かったと思うのですが、それはそれでいいというか、デモでなくても参加できる何らかの意思表示の機会やタイミングが合致したときにゼヒ行動してみてください。一番大事なのは継続して「原発絶対やだなー」という気持ちを長く持ち続けること。これは長期戦なので、絶対今の不安感や怒りを忘れないでください。忘れたころにつけこんで間違った方向に向かわせようという動きは必ずあると思うので、戦争と同じで、学んだことや犠牲を風化させないことが重要かと。
「原発はいずれ止まるよ。事故か運動かで。事故で、とならないように運動をしているんだよ」脱原発の運動を長年している知人が言っていた言葉です。予言でもなんでもなく、原発の事故はそれだけ必然だったということ。残念ながら、大きな事故で原発の時代の終わりがやっと見えてきたというシナリオになってしまったけど、わたしは子どもが大きくなったとき「事故があって、そのあとみんなが立ち上がって大きな運動が起こって、世の中が今みたいに変わったんだよ」って言いたい。事故があり、古くなったりして、使えなくなったから仕方なく廃炉になるのを待つのではなく、日本のデモクラシーの歴史として後世に残したい。それが子どもたちの国土の一部を使えなくしてしまったダメな大人たちができる、せめてもの償いだと思います。


追記:高円寺・原発やめろデモ!!!の公式ページでも様々な動画(同日に行なわれた他の地域や海外のデモの様子のものも)のリンクが張られていました。

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