自分はお世話になったことはないけれど、空港で "lost and found" を見かけるたびに、英語ってシンプルだなと頷いてしまう。「遺失物取扱所」と言われるよりなんだか lost and found だと、なくしちゃったけど見つかる感じもしませんか。

人間は忘却の生き物です。忘れないと新しいことを覚えられないという許容量の問題だけでなく、意図して忘れ去りたいことも多い。忘れたくない、忘れてはいけないこともたくさんある。ここは忘れっぽい自身の日々の「公共備忘録」です。また、立ち寄ってくれた方たちがここで何か発見をして、喜んだり怒ったり哀しんだり笑ったりしてもらえれば幸いです。

《 NOTICE 》ちなみに今はもっぱら脱原発ブログとして展開中であります

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2011/04/17

3大ブレーン

社民党のウェブサイトに、わたしが勝手に「今の日本を救う民間3大ブレーン」と名づけているお三方、田中優さん(未来バンク理事長)と飯田哲也さん(ISEP所長)西尾漠さん(原子力資料情報室 共同代表)が党首の福島みずほさんと対談されている動画がアップされています。原発に頼らない社会、自然エネルギーへの転換に向けての具体的なお話をしていて、比較的わかりやすい情報源です。ついでに福島みずほさんが花粉症に悩まされているということもわかります。


この対談の中ではあまり西尾さんのお話が引き出せていなかったのがちょっと残念でした。原発事故のひと月くらい前に、たまたま西尾さんの『エネルギーと環境の話をしよう』(七つ森書館)という本を読む機会があり、おかげで日本のエネルギーの何が問題でこれからどうあるべきかが改めてクリアになり、ひとりでスッキリしていました。2008年に出された本ですが、原発の問題点や日本が選ぶべきエネルギーの未来は今示されているものと変わりありません。10年, 20年前に出た本であったとしても、問題点については大事故が起きた今と前で大きく変わっていないと思います(それほど問題点が明らかにあるのに、それを正直に指摘する言動がどれだけ長い間(今でも)強い力で押さえつけられていたか、ということです)。本の帯には「これからは、低エネルギーの暮らしがあってよいのではないでしょうか」「自然エネルギーが活用されれば省エネルギーにつながり、省エネルギーが進めば自然エネルギーの活躍の場が大きくなります。互いに加速し合って、自然エネルギーを中心とした、エネルギーをあまりつかわない社会をつくっていけるでしょう。自然エネルギーの普及も省エネルギーの推進も、一人ひとりの力を抜きにして成り立たない、と私は思います。(本書より)」とあります。

それぞれの対談でお話されている内容や、西尾さんの本でお話されている内容などをさらにかみくだいた優しいことばで短くまとめたものをつくりたい(書きたい)と数週間前から思案しているのですが、時間がなくてなかなかできず。悔しい・・・。誰が見るでもないが早くつくりたい・・・。西尾さんの本にしても決して難しい言葉で書かれている専門書ではないですが、おすすめしたところで一冊読まれる方は少ないだろうし、こういった題材の内容はできるだけ簡素に削り込んでソフトな切り口のツールに落とし込まないと人は目を通してくれないものです。ここでデザインの力が貢献できるところだと思うのです。重要な情報を幅広く伝えるために。誰がみるでもないが・・・早くつくろう。

社民党といえば(ちなみにちなみにですが)ウェブサイト内に支援物資送付先(都内の対策本部宛て)を見つけたので、一昨日、きれいめの子ども服や新品の衣類、寝具、食器などをまとめて対策本部宛に送りました。役立たない厄介な荷物にならないか、ニーズにあった場所に配布されるのか気になったので本部に電話で尋ねると、山形の現地対策本部にまとめて送られてからそこで開封して中身を確認して仕分けされ、ニーズに合わせて適切な避難所や町に届ける配慮はされるフローになっているとのことでした。支援物資を集約してきちんとした仕組みにのせて送ってくれるところは他にも多くあると思いますが、社民党の場合は 4/20 まで都内の対策本部で支援物資の受付を行なっているようです。

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