先日の読売新聞の世論調査で「現状(の基数)を維持すべきだ」が46% という結果が報じられていました。質問のアタマには「現在、日本の電力の3割近くは原子力発電によるものです」という前ふりがあり、また、被災した福島・岩手・宮城3県が調査対象から外されていたというウラがあったようですが(これ出して多数論証で「やっぱりそっちが正しいのか」と思わせるつもりなんでしょうか)。それにしても「うわー」です。約5割の衝撃。周りにエネルギー問題に積極的に動いているひとたちが多くいるので、ムーブメントの膨らみを感じていたのに、わたしは井の中の蛙だったのでしょうか。この大事故で public awareness campaign(国民意識をあげる、問題点を知ってもらう「きっかけ」をつくる運動)はもうスキップして次のレベルにきたと少し甘く見ていたかもしれません。 また、Twitter で企画されている原発の推進/廃止のオンライン国民投票は、今現在 9300人くらいが縮小・全廃を支持で、470人くらいが維持・推進なのだけど、推進の方々のコメントを見るとギャグ(?)なんかな、と思ってしまう。何に関しても相反する意見は存在するものだけども。
これまでに出た良質な記事 and マストなサイトの一部をリンクします:
4番目の衆議院議員・河野太郎さんの話も興味深し。彼は自民党にいながらエネルギー政策の転換をずっと訴えてきて、原発事故後も脱原発路線のアドボカシーを積極的にされています。とても貴重な存在。彼のTwitter のフォローやブログのアクセス数ものすごい勢いで増えているとのこと。対談の中でも言われていた「自民党内にも政策転換に向かおうとする動き(議員)はある」というような個所で思い出したのですが、原子力ムラ内にも経産省内にも、そして東京電力内にも「原子力依存、原子力大優遇の政策の動きを変えたい」という改革派が存在するというのを様々なところから聞きました。反原発を内に秘め「自分があっち(政府機関側)に入らなかったらもっと大変なことになる」と、あえて相対する側に務めているという研究者さんがいるという話も聞きました。その人たちも、今どんなに悔しいか。どうにか内側からの改革が進むように手伝えないものか。
わたしは一日の中で一度は自分の非力さに沈むことがあるし、原発事故が起きてしばらくはおののくと同時にできることが見えずに「どうしよう、何かしないと、でも何をすればいいんだ!」と、鼻息荒く大慌てでアドレナリンもムダに大放出でした。友人で活動家のかずえさんが「整理すれば焦りはへるよ」とわざわざつくってくれた 8 steps を書き出してみたり、このブログで考えをまとめてみたり、自分が得意な分野で行動する(デザインでできること - 難しいことを易しく伝える)のを具体化したりして、今はだいぶ自分の役割が段々わかってきて、落ち着いてきた気がします。
2. 大目標につながる小目標をたてる
4. やりたいことのうち、小目標達成にあまり関係ないものはよける
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