・福島県で有機農業を営まれている大河原さんのお話
2011/04/28
決心する人々
投稿者
cabin8design
時刻:
2:48
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11
2011/04/26
歩いて何が変わるのか
日曜日、代々木公園のアースデイ会場から出発 - 渋谷駅などを練り歩きエネルギーシフトを訴えた「エネルギーシフトパレード」は 5000人超の方々が集まりました。静岡の賛同者の方が摘んでくださった 1000本の菜の花(放射能物質を含んだ土壌を再生する働きがあるとのこと。自然ってすげーな。)が会場へ運ばれ、各々それを手にしたり、自作のプラカードを掲げて歩かれていました。この集いが目指すように、今までこういったパレード(デモ)に来たことがない層が多く集まっていたように思います。アースデイという場を借りたことも功を奏したか、明るい未来を求めるポジティブなパレードで、問題に関心を持っている人がそこからひとつ踏み込んで腰を上げた(よいっしょ)という「導入的」な役割は果たせて、それはとても意味があったと思います。でもお祭りだけで浅くならないように、これからより原発代替案(自然エネルギー+エネルギー効率アップ)のアピールを強めたり、立ち上がった人たちにこれだけの同志と何がいっしょにできるのかを共有したりするなど、いろいろと課題はあると感じました。これは「原発依存から自然エネルギーへ向かおう」というのがメインメッセージの集いでしたが、他の地域では、原発反対!東電の責任を追求するデモ、農家が牛を連れて野菜を積み上げ賠償請求をする怒りのデモ、地震が起きたら一番危険な浜岡原発をとにかく今すぐ止めろというデモetc... くくってしまえば「脱原発」だけれど、本当に様々な趣旨がそれぞれにあって、今日本各地で活発化しています(毎週末どこかで必ずやっています)。
この「My 選挙区議員アタック」をやったり、会社の人は自然エネルギーからの電気を買ったり、アンペアダウンしたり、注文の多い消費者になったりというアクションを、国民総動員でやったらどうでしょうか。デモのように特定の日時に特定の場所に行くというのは確かにマス・アクションとしては難しいところもあります。署名も大切だけれど、それも存在を知らなければ、紙でもオンラインでもアクセスがなければ機会を逃してしまいます。でもこれならば自分の好きな時間にいつでもできますね!(って結構勇気がいることではあるけれど)。ダイレクトなアクションは相手が嫌でも無視できないというのも強みです。
投稿者
cabin8design
時刻:
17:32
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11
2011/04/24
お母さんのちから
文部科学省は20日に「福島県内の小中学校などで屋外活動を制限する放射線量の暫定基準を、年間20mSv(ミリシーベルト)に定めると記者発表を行ないました。年間 20mSv は国際的基準の中でも最も高く、原発の作業員の方々と同じレベルということで、「子どもの基準として適さず、根拠も不明」と市民団体が呼びかけて数値を撤回するよう交渉。その録画をわたしも見ましたが、問いつめられた文科省の役人と原子力安全委員会などの出席者は、20mSv が放射線管理区域よりはるかに上回るレベルであることなどを知らず、判断基準があいまいで、福島の現状をまったく理解していないことがわかりました。また、この 20mSv には食べ物や塵などによる内部被爆は含まれていないことも判明。法的整合性(放射線管理区域の線量レベルは年間 5 mSv で、労働基準法で 18歳以下が働いてはいけないなど)も認識していなかったという・・・出る言葉なし。抗議に上京されてきた福島のお母さん方は激怒で震えていました。この件についての決定撤回を求めるオンライン署名が行なわれています。また、2週間ほど前に比較的原発に近い福島県内の避難所に物資を届けた方から聞いた話ですが「現地では子どもたちへのマスク着用はまったく徹底されていなかった。現場の担当者が放射線量を計測していると言っていたが、地上から1m上くらいの空間線量で、子どもが動き回る高さに近い地面ではおそらく 10倍以上の数値が予想される(放射能は塵や土に蓄積されるため)」と言っていました。「放射性物質はまったく目に見えない、匂いもない、自分が被爆してもその徴候はすぐにはない・・・放射能の何が怖いかがわかった」とも。大人がこうなのです。子どもにそれを教えることはどんなに難しいか。

と、いうことで明日(もう今日になっちった)の「エネルギーシフトパレード」は代々木公園から2時スタート!いくつかのグループに分かれての出発になります。その最初の隊列が子連れのグループ!(子どもは集合から出発まで長いこと待てないという配慮から)その他様々なグループがあってどこに参加するも自由!楽しくなりそうです。
最後に、母強しの話をもひとつだけ。昔、ラアーグ再処理工場(フランス)の近くに暮らす「怒れる母たちの会」というグループを招いて、六ヶ所再処理工場の危険性を訴える講演の催しに関わったことがありました。「子どもの健康が原子力産業によって侵されることは耐え難い!」と、学校教育や教師の間で原子力問題の議論を喚起したり、政府に働きかけたり、積極的に活動をされている普通のお母さんたちの集まりで、とてもパワフルでした。その名のとおり、母たちは怒っているのです。日本でも。自分が母親になって初めてわかりましたが、子どもの寿命が削られるなら自分のを削ってあてがいたいというくらい、子どもの健康を守りたいと強く思っている。日本でだって母親たちは意思を持ち、怒っているけど、うまい解決方法や意思表示の手段を見つけることができていないのだと思います。その層が動き始めたら本当に強いと思う。それにその層が無理なく活動/意思表示できるようなアイデアも必要です。まだリサーチ不足でオフィシャルな団体として立ち上がっている母の会はあまり確認できていないのですが、日本でも「5年後、10年後こどもが健やかに育つ会」という関東圏の普通のお母さんたちの繋がりができたらしく、行政などに働きかけを行なっているそうです。歴史としても昔から母の会は多くありました。今ももっと存在するはず。 この放射能汚染によって、母や妊婦さんに限らず、これから子どもを産みたいという女性たちにとっても安心して産めない環境になってしまいました。エネルギー問題は国の少子化にも関わるばかりか、何よりそういった個人の人生の選択にも影響を与えてしまっていると思います。母のみならずすべての女性たち、もっと怒ってよいのです。
「女性の直感は、しばしば男性の高慢な知識の自負を凌ぐ」
投稿者
cabin8design
時刻:
2:57
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11
2011/04/23
「スイミー」にまなぶ
起きて立ち上がれ、生きる権利のために
先日の読売新聞の世論調査で「現状(の基数)を維持すべきだ」が46% という結果が報じられていました。質問のアタマには「現在、日本の電力の3割近くは原子力発電によるものです」という前ふりがあり、また、被災した福島・岩手・宮城3県が調査対象から外されていたというウラがあったようですが(これ出して多数論証で「やっぱりそっちが正しいのか」と思わせるつもりなんでしょうか)。それにしても「うわー」です。約5割の衝撃。周りにエネルギー問題に積極的に動いているひとたちが多くいるので、ムーブメントの膨らみを感じていたのに、わたしは井の中の蛙だったのでしょうか。この大事故で public awareness campaign(国民意識をあげる、問題点を知ってもらう「きっかけ」をつくる運動)はもうスキップして次のレベルにきたと少し甘く見ていたかもしれません。 また、Twitter で企画されている原発の推進/廃止のオンライン国民投票は、今現在 9300人くらいが縮小・全廃を支持で、470人くらいが維持・推進なのだけど、推進の方々のコメントを見るとギャグ(?)なんかな、と思ってしまう。何に関しても相反する意見は存在するものだけども。
これまでに出た良質な記事 and マストなサイトの一部をリンクします:
4番目の衆議院議員・河野太郎さんの話も興味深し。彼は自民党にいながらエネルギー政策の転換をずっと訴えてきて、原発事故後も脱原発路線のアドボカシーを積極的にされています。とても貴重な存在。彼のTwitter のフォローやブログのアクセス数ものすごい勢いで増えているとのこと。対談の中でも言われていた「自民党内にも政策転換に向かおうとする動き(議員)はある」というような個所で思い出したのですが、原子力ムラ内にも経産省内にも、そして東京電力内にも「原子力依存、原子力大優遇の政策の動きを変えたい」という改革派が存在するというのを様々なところから聞きました。反原発を内に秘め「自分があっち(政府機関側)に入らなかったらもっと大変なことになる」と、あえて相対する側に務めているという研究者さんがいるという話も聞きました。その人たちも、今どんなに悔しいか。どうにか内側からの改革が進むように手伝えないものか。
わたしは一日の中で一度は自分の非力さに沈むことがあるし、原発事故が起きてしばらくはおののくと同時にできることが見えずに「どうしよう、何かしないと、でも何をすればいいんだ!」と、鼻息荒く大慌てでアドレナリンもムダに大放出でした。友人で活動家のかずえさんが「整理すれば焦りはへるよ」とわざわざつくってくれた 8 steps を書き出してみたり、このブログで考えをまとめてみたり、自分が得意な分野で行動する(デザインでできること - 難しいことを易しく伝える)のを具体化したりして、今はだいぶ自分の役割が段々わかってきて、落ち着いてきた気がします。
2. 大目標につながる小目標をたてる
4. やりたいことのうち、小目標達成にあまり関係ないものはよける
投稿者
cabin8design
時刻:
1:05
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11
2011/04/19
テレビが演出してくれる日常生活にて
芸能人の支援活動なども震災直後から話題によくのぼります。現場に行っての支援や、義援金寄付やチャリティー、歌を歌って励ますのも大切なことなのかもしれないけど、影響力のあるポジションだからこそ、未来のためにもっとエネルギー問題や政治に突っ込んだ発言をしてもらって、国をいい方向に動かしていく手伝いをしてもらえんのかな(逆に弊害もあるかもしれませんが)。ムリなんでしょうけど。一方、海外の俳優や歌手は環境問題へのスタンスや支持政党を明確に表明して、キャンペーンを行ったりします。日本の芸能人にあまりその傾向が見られないのは、意識が高い人があまりいないというより、そういった事務所やスポンサーのしがらみが大きいため、社会問題に下手に関わると仕事の存続に関わるようです。俳優の山本太郎さんはかなりのアウトローっぷりで「原発問題に触れると芸能界で干されるって知ってました?でも言ったる!」といった主旨のことを Twitter で叫んだ(たぶんつぶやかないで叫んだ)あと、高円寺のデモに参加して、その骨太の言動が讃えられていました。清志郎の時代には反体制ソングを発売したら即中止をくらっていましたが、先週だか斉藤和義さんが「ずっとウソだった」(自分の曲を反原発ソングにセルフカバーした)をネット配信して(マスメディア以外で)話題になっていたり。そんな理不尽な制裁を恐れずに声をあげる人、リスペクトです。
投稿者
cabin8design
時刻:
23:04
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11, media
2011/04/17
3大ブレーン
社民党のウェブサイトに、わたしが勝手に「今の日本を救う民間3大ブレーン」と名づけているお三方、田中優さん(未来バンク理事長)と飯田哲也さん(ISEP所長)西尾漠さん(原子力資料情報室 共同代表)が党首の福島みずほさんと対談されている動画がアップされています。原発に頼らない社会、自然エネルギーへの転換に向けての具体的なお話をしていて、比較的わかりやすい情報源です。ついでに福島みずほさんが花粉症に悩まされているということもわかります。
投稿者
cabin8design
時刻:
10:10
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11
2011/04/13
KEEP CALM AND CARRY ON

KEEP CALM AND CARRY ON:直訳「落ち着いて、今自分のすべきことをしよう」意訳「困難にめげることなく頑張ろう」。第二次大戦中にイギリス情報省によって作られたプロパガンダのポスターのメッセージ。今の日本にあてはまる気がします。今でもイギリスでは人を勇気づけるフレーズとして、とても有名です。皇室の王冠とタイポグラフィーだけの力強くシンプルなデザインも特筆すべきところ。こういった戦時中の環境下の物事が引き合いにだされることが多いのは(最初の方の投稿でも書きましたが)やはりそれだけ戦中と似通った状況なのでしょう。興味深し。あともうひとつの YOUR COURAGE, YOUR CHEERFULNESS, YOUR RESOLUTION WILL BRING US VICTORY もこのシリーズのひとつ。「あなたの勇気、あなたの明るさ、あなたの断固とした困難を解決する姿勢が、国に勝利をもたらす」。AC の CM より士気があがりますね。デモのおはなし:高円寺 ROCKS!


投稿者
cabin8design
時刻:
4:51
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11
デモのおはなし:私的ドイツ
投稿者
cabin8design
時刻:
2:43
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11
2011/04/09
私たちにできること

投稿者
cabin8design
時刻:
18:57
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11
2011/04/07
でんきのほんと・でんきのこれから

Dark Spring

2011/04/06
「だから言ったのに!!」を封印する
まだ被災地では過酷な状況が続く中で、放射能日本大拡散の危機の中で、「それらが落ち着いたあとの次のこと」と思われるかもしれませんが、今から国民総動員でやらないといけないことがあるので、原発とエネルギーの話を中心にすすめています。
地震は天災、原発事故は避けることのできた人災、と多くの人が言います。今回の事故で、原発の様々な問題点を国民がやっと知ることになりました。その中でも原発のコスト、環境負荷、安全性など発電に関わる問題点もあげればキリがないですが、今回露呈した電力会社の管理面のずさんさ、重なる嘘(データ隠しや改ざん)や既得権益などの組織の体質はかなり悪質です。"原子力村"(原子力産業界、電力会社、原子力官庁など)の数十年にわたる大暴走も誰にも止められず、とうとうここまできてしまいました。国策とあってか、原発に様々な問題があることがわかっていても、掘り下げて報道されることはありませんでした。
原発のある町は原発城下町、原発銀座と言われたりします。安全だからと念をおされ、雇用や補助金と引き換えに、貧しい地方の町は原発と共にそれなりに栄えます。町に原発はできてしまっても、原発に反対する地元の方々は存在します。誘致から反対を掲げて闘って破れてもずっと、子どもたちの未来のために声をあげ続けるとても強い方々です。反原発の集会に行くと、そういった草の根団体から国際NGO、核廃絶と平和運動という大きな枠で反核を訴える原水禁のような古株からオーガニック系(?)ヒッピーな若者たちまで、本当に様々な団体が存在します。(メモ:反原発でなく「脱原発」と呼ばれることがあるのは、原発依存から「脱」の意で、代替エネルギーの提唱も含まれたりします。自然エネルギーの普及や政策提言をすすめる団体も、切り口が違うだけで、原発をなくしていくための活動だったりします)。原発事故はこれまでも所々で頻発していたので、その都度にデモがあったり、政府や知事や電力会社宛ての署名活動を行って原発停止の申し入れをしたり、活動はそれこそ 3-40年くらい前から止むことなく続けられていました。メディアに無視され、左派マイノリティーのように扱われつつ、ひとしれず、ずっとずっと危険を訴えていました。チェルノブイリやスリーマイルを機会に原発反対の声は膨らんだり縮んだり、近年国内で柏崎刈羽原発の火災があっても一部の人を除いて国民は無関心でした。そして今回の事故・・・。上に述べたような人生の一部を反原発に捧げているような方たちに比べたら、私は片足(膝くらいまで)しか突っ込んでいなかったような関わり方だったので、こんなことを言えた義理でもないですが、福島の事故に対して表現しようのない怒りを感じていました。「だからあんなに言ったじゃん!!」と。以前勤めていた環境保護団体の同僚だった原子力問題に詳しい友人は、事故発表後すぐに「できるだけ西に逃げた方がいい」と電話をくれ、しばらくやりとりしたあと、一週間後くらいに「やはり娘がいるから連れて西に逃げるわ」と言って疎開しました。その友人との会話の中で、彼女が「・・・ニュースで双葉町とか町の名前聞くとさ、一緒に(脱原発で)闘った仲間がいるんだよね、あの辺・・・」と漏らしたのを聞いてふと思いました ー 私がこんなに怒り狂っているなら、福島で、地元を愛して地元に留まりながら危険を訴えてきて被災した方はどんな心境だろう、反原発運動を生活の一部としてずっとずっとやってきた人たちはどんな思いでいるだろう、そして同じ「地元のために」という想いから原発に賛成して被ばくの危険に直面している人はどんなに悔いているだろう・・・。人づてに聞いたのですが、先週くらいに反原発デモがあったとき、今回の事故がきっかけで初めてデモに参加したという男性が「長年反対運動をされている人たちの中に今頃自分が入っていって申し訳ない気がしたんですが、皆さん逆に『自分たちの力が足りなくて原発を止めることができなくて(福島の事故が起きて)本当に悔しい』って言われるんです」と語っていたそうです。 そんな自責の念まで達しているのはもう聖職者の域としか思えませんが(私の怒りもそこで冷めて思わず拝みました)、それとは少し違うけれど、怒りのトーンでないという意味で、長年一貫した反対運動をされている方ほど「(政府や原子力村と)柔軟な対話を」という姿勢が見られます。さすがや。私(と日本が)今一番頼りにしている ISEP(環境エネルギー政策研究所)の飯田哲也さんもずっと前から具体的な代替案と対話で解決策を導こうと活動されている方のひとりです(エネルギー政策の具体的な行方に興味のある方はゼヒ飯田さんからの情報を Twitter や Youtubeなどで追ってみてください。安眠できます)。こんな危機的状況なら向こう側もやっと一緒に話してくれそうです。やっとだよ・・・。
「ストップ(原発)」や「チェンジ」ではなく「シフト」だ、ということがいろんなところで言われています。原発から自然エネルギー主体のクリーンなエネルギー政策へシフト、そして経済成長ありきからそうでない社会へのシフト。これだけの世界的に最悪のスケールの犠牲がなければ、このシフトの機会が得られなかったというのは、とても悲しくて悔しいことです。だけど、犠牲をムダにしないためにも、これを最大のチャンスとして私たちが国を建て直していくしかありません。「原発の電気を使って便利な生活させてもらってきたし、結果(放射能漏れ)からだけ逃げられないから、ここ(東京)で暮らすよ」と力ないメールを送ってきた友人がいました。さっきの「初めてのデモでこれまでの無関心を負い目に感じていた人」と似ていますが、今まで何もしないで原発の電気を呑気に享受してきたことは罪ではないけれど、問題の存在をうっすら知りながら放置していたことには確かにわずかな非はあるかもしれません。その非をちょっぴり感じている素直な人こそ、今、原発からのシフトがうまくいくように動いてほしい。今からでもまったく構わないから(というか今こそ)ぜひ一緒に。みんなと、自分のために。
投稿者
cabin8design
時刻:
11:23
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11
2011/04/05
田中優さん
あー、書きたいことがあり過ぎてまとめられず(誰か読むのかなこれ)。私の長ったらしい理屈より、先にシェアしたい情報をあげていくことにしました。このままだといつになっても出せそうにないので。いろいろとこれから説明しようと思っていたことと順番が逆になりますが、エネルギー問題の今までとこれからについて、とてもわかりやすい田中優さんの対談を見つけたのでリンクしておきます。田中優さんは脱原発運動を長年されてきた方で、その筋ではとても有名な活動家です。
最後の方で、日本の原発代替エネルギーの潜在量(スマートグリッド、自然エネルギー、蓄電バッテリー、電気自動車、IT )や自然エネルギー主体の政策で生まれる雇用のことなどに触れられていて、希望の光が見える内容です。日本では電力会社が発電・送電・配電を牛耳る独占システムで、電力の自由化(自然エネルギーの導入)が阻まれていることなど説明していこうと思っていたのですが、優さんが全部言ってくれてます・・・。あと今こそ東電をたたくんじゃなくて、もうヨレヨレだから誘導してあげればいいんだな、というのに気づかされました(東電の負債を国が送電線を担保に取り上げて自由化する etc)ー これを書いているときにタイムリーに「東電:発電と送電の分離案 政府、大手と統合検討」のニュースが!これが自然エネルギーの広がりにつながる発送電分離になればいいのですが。
投稿者
cabin8design
時刻:
8:53
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11
ほんとの情報ってなんだっけ 2
事故直後から「わからない」状況が長く続く中で(今もどうしていいかわかっていないようですけど)伝える情報が出ず、難解で専門的な分野であったために、教授や研究者はテレビにひっぱりだこ。元々テレビは教授が大好きで、彼らの言うことはほぼ間違いないという「裏づけ」に使われる存在として重宝されています。もう周知のこととなりましたが、彼らの中にも「御用学者」と呼ばれる政府に仕える原発推進派と、そうでない派がいるわけで、同じ専門家でも各氏が「信じるところ」が微妙に違います(余談メモ:今回の事故を受け、以前御用学者だった研究者のグループが手のひらを返して原発推進を陳謝したという記事(読売オンライン)が数日前にあり、事の深刻さを物語ってます)。それぞれ個人の信念に触るような発言は控えていたようですが、この期に及んで「この危機を乗り越えれば、日本の原発がすばらしいということを世界に証明できます!」とのたまるやつや、ここぞとばかりに自分の分析は絶対正しいと大興奮で説明する勘違い野郎など、クセのある方々もおられました。ネット上では御用学者一覧がつくられ、既に吊るし上げが開始されています・・・(気持ちはわかる)。テレビ局はどんな基準でその学者を選んだのか?スケジュールの問題などももちろんあるでしょうが、ここでもテレビ局(新聞同様)の性格が専門家のチョイスに出ていた気がします。TBS は原子力資料情報室という脱原発系NPOの代表の伴さんをよく呼んでいたので、私は主に TBSのニュースを選んで見ていました(筑紫哲也さんが生きてたら何と言うやら・・・涙)。東電の経済的な地位(影響力)が落ちた今は、メディアも恐れずブームに乗って東電をたたき始め、今となってはどこも大差ないようですが、毎日新聞系(TBS)は中道左派の論調と言われるだけあり、以前から原発に関して疑問を呈する姿勢が多少ありました。全般的にテレビでは、特に流出する放射線量の影響ついて正しく読みにくい説明も多く、国民をパニックにさせまいという「配慮」のもと「心配ない」連発の専門家だらけで、最悪のシナリオの冷静な分析を誰も教えてくれませんでした。全国ネットは「東京が中心」の姿勢が隠せず、被災者の方々の悲劇を見せ物のように伝えた民放もあったりと、テレビに対して懐疑的な意見が増えているようですが、やはりテレビはアクセスが楽な受動的なメディアなので、幅を利かせています。
原子炉内部の状況や講じている対策、それを受けた見通しなどは大本営から出る情報しかありませんが、放射線量などの情報や予測、そしてこれからのエネルギー政策をどうするか(このことについて一番言いたくてこれ書いてるのになかなかそこに辿り着けない・・・)などは、オルタナティブの情報ソースからの発信も増えてきました。そこからまた正確そうなものを探して考えるのは、お勤め人にそんな余力はなく、難しいことかもしれません。海外メディアや NGO(できれば政府や企業と繋がりのない独立団体)、自分と「信じるところ」の近いジャーナリスト、独立調査機関など、ウェブを渡り歩かなくても参照する先を決めておけるといいと思います。それぞれ必ずと言っていいほど Twitterなどで配信をこまめにしているので、こちらが能動的にならずとも情報が得られます。海外のソースについては、よくデータの出典として出ている IAEA も、原子力の平和利用を監視する役割がありますが、原発は「平和利用」という位置づけで推進の立場の機関なので、データや発言がバイアスがゼロとは言えません(今日 IAEAの事務局長は「原子力懸念への対応が必要」と。撤廃すれば懸念も無くなるだろうに・・・)。こと原発事故に関しては海外と日本のメディアの論調には違いがあり、海外メディアはセンセーショナルだと日本メディアも反応し、その後政府も同様のコメントをしました。海外メディアは日本の大本営直下(記者クラブなど)の情報が日本メディアと同様にわたらなかったりするので、外国人記者クラブに比較的中立な立場の専門家を招いて話を聞いたりと独自路線でリサーチをして記事を書くので、異なった視点からの意見が見られます。「意見」というだけあって、それぞれのジャーナリストの私見が濃く入っていたりします。日本のメディアは多少それぞれの味付けをしながらも「事実」を客観的に伝えようというのが第一なので「危ない」とか主観的な表現はあまり見られません。あと「安全ありき」が海外メディアの基本姿勢、あと日本国民をパニックにさせまいという配慮も不必要なので、煽るような論調と言われました。その「度が過ぎる」予測報道に事実が追いついて、本当のことにならないことを祈ります。
様々な情報といえば、今回の地震を「人工地震テロ」と唱えるひとたちも出てきたようで、もうやりたい放題です。9.11のときも多くの陰謀説が出たし、こういうときには恒例です。今年は 9.11から丁度10年なので、想像力豊かな方々が既に喜んで今回との関連陰謀説をご披露されているようですけど、そのイマジネーションを何か人の役立つことにつかってほしいなぁ。話を元に戻すと、9.11 の時にはアメリカ人(ですら)も事実を求めて CNN より BBC などの他国のメディア情報を集めるひとが多かったといいます。英語圏の人は読める国のニュースが多くていいですよね。ここ一週間ほど、日本のメディアは前より原発張りつきで状況をアナウンスしていないのが気になります。細野首相補佐官が2日程前に「放射性物質放出が止められる見通しが数ヶ月後」and「危機的状況は脱した」発言したようですが、そんな相反する見解(危機的状況脱してないやん!)が並ぶうちは、やはり他の情報ソースも見ておきましょうね。
投稿者
cabin8design
時刻:
1:53
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11, media
2011/04/02
ほんとの情報ってなんだっけ 1
菅首相は今回の震災と原発事故を「戦後以来の最大の危機」と発言しました。今や身近になってしまった「被爆」という言葉に広島・長崎のことを思ったり、津波で壊滅した街を「空襲後の焼け野原」と例えるひともいたり、現在の「いつ何時抗えないもの(余震や放射能)に襲われるかわからない」という不安は空襲を恐れるそれではなかったか想像したり、何かと戦争と重なります。あとは外出する家族を玄関先で見送った後「無事に帰宅するだろうか」という思いが一瞬よぎったとき、私ですらこんななら、福島第一原発の現場労働者や自衛隊員、消防隊員などを家族に持つ方々にとっては、それこそ夫の出勤は出兵を見送る気持ちだろうなと思ったり(実際戦争を体験した方々に言わせれば、比べ物にならない話で、失礼にあたるかもしれませんが)。メンタルなことではなく、被災地の("マス"メディアでは報道されない部分で)「子どもが餓死寸前」「死体があふれて葬れない」というような現場は、きっと戦場と同じ凄まじさだと思います。もちろん戦時中と同じではないことの方が多いし、比べたりするのは不毛かもしれませんが、ひとつ、とても大きく異なることとして触れたいのは「情報量」です。国の検閲などが入って厳しく情報がコントロールされ、言論の自由もなかった時代と比べて、今は自分で情報を選択(発信も)できる時代だということです。
投稿者
cabin8design
時刻:
2:01
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11, media
2011/04/01
序
東京を住まいとしている私や周囲のほとんどの人間は、東北の方々のように壮絶な被災をしていません。しかしあの日、未体験の怖い思いはしましたし、それぞれに忘れることのできないドラマがあったはずです。2011/3/11 を境に、以前・以後で確実に人々の中で「何か」が変わりました。その後、放射能汚染の恐怖やエネルギー供給の危機などが出口が見えないまま今なお続き、戦時下のような非日常的な深刻な状況が日常化してきてしまっています。
投稿者
cabin8design
時刻:
6:59
0
コメント
ラベル: energy issue 3.11
所信表明
ブログをやろうとネタをぽつぽつとメモし始めたのは5年前、このページの枠とイントロをつくったのが1年前、そして今日、メインページ初投稿です。何やってたんだ、自分。今や Twitter や Facebook と他にも発言を伝播するツールはありますが、理屈をこねてしまうため Twitter では尺が足りず、自分の記録のためと、誰でも気軽に覗いたり戻ってきたりしてもらえるように(もらえるかな?)あえて今頃ブログです。






