黒人解放運動や腐った政治に言葉で闘い続けたシンガー/詩人、Gil Scott Heron(ギル・スコット・ヘロン)が死んだ。彼はスリーマイル原発事故を受けて反原発コンサートを行っていたり、"We Almost Lost Detroit"(私たちは失うところだった、デトロイトを)という原発事故を受けてそれを問題提起する歌も歌っている。美しいメロディーにのせて。
有名なのは、"The Revolution Will Not Be Televised"(革命はテレビで放映されない)。そのままの意味で、市民運動はメディアには現れないということだと思っていたのだけど、今日いろいろと調べていたら、それが真の意味ではないことを学んだ(元の英文記事、所在不明です。ごめんなさい)。詩の含みは深く、表面的なものではなかったのだ(それが英語だからさらにわかりにくい)。「革命はテレビでは放映されない、再放送もされない、革命は生なのだ」と結んでいるこの詩が内包する意味は「革命はあなたの意識の中で、頭の中で起こる。必ずしも表面化されるものではない」、つまり、各々の中で何かに対する考え方が(わずかであっても)変化した瞬間が "革命" だということ。今に例えるならば、原発問題や国政に関心がなかった人が「このままは絶対にいやだ、変えたい」と感じたときのことだろう。立派な革命。やり遂げましょう。
リスペクト。彼の魂は受け継がせてもらう。
ゆっくり眠ってほしい。
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"We Almost Lost Detroit"より抜粋
That when it comes to people's safety money wins out every time.
「人々の安全よりもかならず金が勝つんだ。」
Almost lost Detroit that time. And how would we ever get over... Cause odds are , we gonna loose somewhere, one time. And how would we ever get over loosing our minds? /... Didn't all of the world know? Say didn't you know?
「わたしたちは失いかけたんだ、デトロイトを。どうやって立ち直ればいいんだ。可能性を言おう、わたしたちはいつか、どこかを失うだろう。そんな狂った状況からどう立ち直ればいいんだ。(略)世界が知らないとでも言うのか?あなたも知らないとでも言うのか?」

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