今日仕入れた情報を。
日本共産党(都議)が独自に都内の環境放射線量を測り、まとめて報告してくれています。それによると、江東区から練馬区を結ぶ線以東の地域は、年間 1mSv 以上の放射線量となっている可能性があると。足立、葛飾、江戸川区などの東部や豊洲周辺に、比較的高線量率の地域が集中しているらしい(マップにもなっています)。別団体が行った都内の公園をメインにした測定結果でも東東京は高めでした。乳幼児、妊婦さんは特に注意した方がよさそうです。シニアの方はいいけど(差別ではなくて、成長期でない人は影響を受けにくいのは確かなので)。。個人的には、福島であれば自身も防護しますが、都内であれば子どもはきちんと気をつけるけれど大人(自分)は多少後回しでもいいという構えかな、今のところ・・・。そう、まだ今は累積(とにかくこれまでの被曝の積算量!)で足し算・引き算ができる期間だと勝手に思っているので、例えば《福島へ数日行った分、数週間九州に行く》とか《空間放射線量が高く風の強い日に屋外に一日中いた分、数日屋内で過ごす》とか《出所不明の野菜を外食で立て続けに食べた分、今週はきちんとした食事を家でする》とか・・・調整をいつも念頭において、焦らないように。「今すぐ影響はない」は東電や政府が言うと憎悪が湧く言葉ですが、間違ってはいないのです。気休めかもしれない、あくまで適当な換算にはなるけれど、とにかく累積の自己管理です。
昨日の繰り返しになりますが、日本全国(特に東日本在住の方は)食べ物に関してはウォッチすべきです。気をつけなかったら何が起こる(かもしれない)のか、放射能が何をもたらす(のかもしれない)のか、イマジネーションと情報の欠如が行動に至らせていないのだと思います(プラス、一番怖い同調性バイアス)。心配し過ぎ、という人もいるでしょう。交通事故などの確率の問題を引き合いに出す人もいますが、誤っているのは、放射性物質の体内蓄積で障害や発病(ガン/白血病)が出てくるかどうかは 0 or 100(100人に1人が運が悪くて起きて、あと99人はセーフ)という問題ではないということ。100人中すべての人が体にダメージを受けてはいるが、障害や発病という形で表れるのが 1人ということで「何 mSv まで浴びなければ安全」なんていうしきい値はない。そしてその身体に表れる問題は簡単に完治するような病ではないということ。わたしはそんなハイリスクな日常で子どもを無防備のままにできない。何があっても悔いがないように究極に気をつけるなら移住でしょうが、どこまで気をつけるかの線引きは自分でしながらも、今は東京でできる限りのケアをしたいと思っています。

牛乳に関しては前投稿にありますが、牛の移動(汚染地域の家畜が日本各地に分散されて、出身地は消え、「移動先」産として売られる)が始まっているようなので、注意です。って注意できなくなってきた。北関東産を避けていても、追手に追いつかれて(?)しまった感が。トレースができないと困りますね。そこまでしないと食っていけない事情も畜産農家さんにもあるのかもしれませんが・・・これは問題。とにかく東電の補償が早く確実に行なわれるように、消費者も自身のこととして声をあげていくべきだと思います。
また、水産庁の海洋汚染調査結果が新たに発表されたようですが、環境 NGO グリーンピースも海洋調査の結果を昨日発表しました。比べるといいと思います。どちらが正しいというより、NGO(特にグリーンピースのような政府や企業から資金援助を受けていない団体)や独立機関から、判断材料としてのセカンドオピニオンが出てくることは本当に大切だと思います。オルタナティブ情報が与えられる限り日本はまだ大丈夫だな、って少し思う。政治的発言するだけで投獄されるような国に比べたら、の話ですが。ああ、ともあれ太平洋側の魚はちょっと厳しいな。江戸前の寿司、もう食べられないのかな・・・。思いっきり三陸沖で漁獲されたものでも出所が水揚げ漁港名(例えば九州)となる場合もあるなど、これもトレースできない問題をはらんでいます。
あれが危ないらしい、という忌避情報の他に、ポジティブに「これがいい/効く」と言い切れるものはないのだけど、いろいろ読んでいて共通しているのは免疫力、「バランスのとれた食事」「洋食より和食」「白米より玄米」とか、そういうどんな病気予防にも共通する、ごく基本が放射能からダメージを受けにくい体をつくってくれるということです。傷を修復してくれるビタミンC も(ダメージを受けた細胞を直してくれるという意味で)効果はあるだろう、とか。小難しいことではなく実はものすごくベーシックなんだな、とひとりで結論づけていた矢先に、生協のお知らせの中にいいまとめがあったので引用しておきます:
「【ミネラル豊富な食生活を】原発事故後2ヶ月近く過ぎて、放射性ヨウ素の影響は小さくなっているので、セシウムとストロンチウムについて消費者ができる対応をお応えします。セシウムはカリウムに、ストロンチウムはカルシウムに、それぞ化学的性質がよく似た元素です。カリウムやカルシウムが欠乏していると、セシウムやストロンチウムの吸収率が高まるので、日頃から海草類などミネラルを多く含む、栄養バランスのよい食生活をすることをおすすめします。放射線の害として、一番気になるのは発がん性です。しかし、私たちの身体には、傷ついた細胞を修復したり、がん細胞を微細な段階で排除する免疫機能が備わっています。日常生活で免疫力を高めれば、放射線の害を減らせると期待されます。栄養バランスのとれた食生活、適度な運動、十分な休息、ストレスの発散、禁煙などを心がけましょう。」
また、多少かぶりますが、心ある厚生労働医系技官の方のブログからの引用です:
「(前略)確実に言えることは、セシウム137 やストロンチウム90 などの放射性物質の影響をもっとも大きく受けるのは子どもたち(特に 5歳未満の小さなこども)です。
子どもは外で活動します。家の中でじっとしていることはおかしいです。そうなれば、大気中に漂う、あるいは土壌から舞い上がるセシウム137 を吸い込む可能性が、大人に比べて高いと言えます。
また、子どもは体内の水分比率が大人より大ですから、身体の水分に溶け込むセシウムの割合も、必然的に大人より高くなります。
また、子どもは、大人より、牛乳をのむ機会が多いのが一般的です。となれば、ストロンチウム90 の内部被ばくにさらされる機会も多い、と考えられます。
しかしながら、放射線は遺伝子であるDNAを傷つけることが分かっています。傷つけられたDNAが正常に修復されない場合、異常な細胞が産生されてゆきます。こうして生じるのが「がん化」です。
ヨード131 を除いて、ある特定の核種が、特定のがんを特異的に引き起こす事が多い、と言うことは証明されていません。しかし、放射線の一般的な特性を考えれば、どの核種による被ばくにおいても、将来のがん発生の可能性を考えることは、当然のことと言えます。
がん化には、10年から20年以上が必要だといわれます。子どもたちは成長の過程にありますから、それだけDNA複製も活発に行われます。つまり、放射線の影響を受ける機会も大人より多いわけです。また、平均余命を考えれば、将来、子どもたちが、がんに罹る確率も高くなります。(後略) 」
また、子どもは体内の水分比率が大人より大ですから、身体の水分に溶け込むセシウムの割合も、必然的に大人より高くなります。
また、子どもは、大人より、牛乳をのむ機会が多いのが一般的です。となれば、ストロンチウム90 の内部被ばくにさらされる機会も多い、と考えられます。
しかしながら、放射線は遺伝子であるDNAを傷つけることが分かっています。傷つけられたDNAが正常に修復されない場合、異常な細胞が産生されてゆきます。こうして生じるのが「がん化」です。
ヨード131 を除いて、ある特定の核種が、特定のがんを特異的に引き起こす事が多い、と言うことは証明されていません。しかし、放射線の一般的な特性を考えれば、どの核種による被ばくにおいても、将来のがん発生の可能性を考えることは、当然のことと言えます。
がん化には、10年から20年以上が必要だといわれます。子どもたちは成長の過程にありますから、それだけDNA複製も活発に行われます。つまり、放射線の影響を受ける機会も大人より多いわけです。また、平均余命を考えれば、将来、子どもたちが、がんに罹る確率も高くなります。(後略) 」
ストイックな食のルールに聞こえるかもしれませんが、大人は多少は緩くていいと思っています(「もう俺は好きな酒飲んで死ねればいいんだバカヤロー」みたいなおっさん糖尿病患者みたいに、好きなもの食って被曝したって歳の数が多ければ多いほどいいんです)。でも子どもはね、大人が気をつけてあげてください。今一番無防備でありながら、これからいっぱい生きるんだから・・・。
*セイピースプロジェクトというNPO が「放射線被爆から子どもを守るために」というブックレットをPDF で配布しています。厚生省が出したムナクソ悪いやつより数倍きちんとした情報がまとめられています。今日はこれをご紹介して終わりにします。
【 5/29 追記 】
ご参考まで。小売店情報「被曝食材を避ける・危ないスーパーの見分け方」。仕入れのラインナップでスーパーのスタンスって結構分かりやすいと思う。うちの近所では西友に軍配。主婦の目はごまかせないぞよ。
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