福島第一原発から 50km 離れた田んぼからプルトニウム検出(非公式)、原発正門から 1.7km の土壌で微量のプルトニウム検出(毎日新聞)というニュース・・・アメリカ西海岸で既に太平洋を横断したと思われるプルトニウムが結構前に検出されていたそうだから、そりゃ降っただろうとは思っていたけれど、さすがにプルトニウムとなると背筋が凍る。プルトニウムは物質として重いから遠くには飛ばないなんてウワサもありましたが、目に見える砂粒の黄砂(明らかに核物質より重い)が中国内陸からはるばる飛んでくるんだもんね。
「わからない」がこれだけ多い中、いつになったら「わかってくる」んだろうと思っていたところ、このような記述を見つけました。以前もリンクしたことのある「チェルノブイリのかけはし」(チェルノブイリで被災した子どもたちを日本に招待し、きれいな空気と食べ物で療養させる活動を行っている民間団体)代表の野呂美加さんのお話をふたつ。
*「チェルノブイリで深刻な被害を受けたベラルーシの放射能汚染地図は、事故後3年経ってから発表された。原発付近ではなく遠く離れた土地にもランダムに見つかるホットスポットは、子どもたちの体調が悪くなって、そこがホットスポットだとわかる。子どもの体を放射線量カウンター替わりにして、ガンを発症した子どもたちによって、数年後に判明する。」... 親たちが動かず、行政に基準値や食品汚染の対応を丸投げしていたらこれは日本でも起こります。この講演を一部文字起こししたもの/講演動画リンクはこちらから。
* 野呂さんのされているプロジェクト、チェルノブイリからの "転地療養" では「被曝をしてしまった体も保養として一ヶ月安全な場所に疎開すると、体に放射線量が計測されないまでになる」と、これまでの 25年の経験でわかっていると。人の体と免疫ってすごいな。放射線に傷つけられた DNA もきれいな環境によって修復されていくんだ。正常に修復されない場合(ずっと汚染地帯に住み続けた場合)に異常な細胞(ガン)が生まれるということですね。経済的な壁はみんなあるでしょうが、移住できなくとも、今年の夏休みは子どものために、長めに疎開/旅行/帰省した方がいいのかもしれません。前の投稿でも体が受ける被曝は「足し算・引き算」の話をしましたが、これは今大人気(?)の中部大学の武田邦彦教授も言っていました。このチェルノブイリの子どもたちの免疫、発症(症状)についての野呂さんの講演をまとめられたブログがあります。対策や食品についてのまとめも書かれているので、参考になります。
上記の個人の方のブログの他投稿で、食品(体内の傷ついた細胞を直したり解毒したりする酵素、免疫強化、放射性物質から身を守る/影響を受けやすい食べ物、調理方法など)について非常に詳しく書かれています。必読!(放射能対策★食生活編)今まで見た中で一番の情報量のまとめです。そこからもリンクされていますが、チェルノブイリ被爆者団体「ジュノーの会」も放射性物質の排毒について具体的な食品情報を配信しています。
また、首都圏で鼻血や喉の痛み、頭痛、腹痛など、以前はあまり起こしたことにない不調を訴える子どもが増えているという話も。福島の高い放射線量下よりも首都圏のような低線量被曝下の方が、初期症状がでやすい(前出の野呂さんと、ジャーナリストの木下黄太さん談)という認識もあるようで、体内に入った異物を取り除きたい!と体の免疫システムが不調を表に出しているのでは ...とも(わたしは一理あると同意します)。だとしたら、それは病状というよりもサインですよね。この情報と同時に「転地療養」の話を知っていると、パニックにならずに整理がつきます。やはり疎開を真剣に検討すべきときが来ているのかもしれません。参考:低レベルの放射能でも危険はある(ベラルーシの部屋のブログ)。
いつも言うことが同じになってしまうけれど、チェルノブイリという前例があるのだからそれを参考にしながらも、わからないことがこれだけ多い中では、慎重に考えるのが当然。とくに子どもを守るには。それを「心配しすぎ」だの「煽るな」だの言う人もいるかもしれない(幸いまだ直接言われたことはないけれど、ネット上ではよく見かけます)。もしもそう言ってくるひとがいるなら、言い返す言葉は決めている「それがデマや煽りや心配しすぎだったら、どんなにいいだろうね」。何がほんとか、わかったところでもう遅い。わかったとき、つまり大事な人が発病したとき、自分が何も手を打たなかったと後悔したくない。今日も、すべてが「心配しすぎ」であることを願いながら、備えをしようと思うのです。
【 追記 】
・Save Child(放射能、汚染、被曝、食品関連の総合情報サイト);多少精査が必要なものもありますが、かなりの量の情報が網羅、まとめられていて参考になります。
【 追記 6/16 】
子どもたちに不調が起き始めているという話は、ネット上ではよく見かけた話で、デマ扱いする人も多かったのですが(わたしもデマとは思っていませんでしたが、アレルギーのある子/ない子のように個人差で、化学物質などに敏感に反応してしまう一部の子に症状がでてしまっているのかな、と理解していました)、今日東京新聞が「原発から 50km 郡山の子ども、大量の鼻血・下痢・倦怠感」と報じました。郡山は避難区域ではないですが、NGO の調査などでかなり深刻な放射線量であることがわかっています。
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