「個人的見解」だとしたって、国策を覆す「原発に頼らない社会へ」発言が日本の内閣総理大臣からあるなんて!と感慨深くなる一方、こんだけのことが起きたんだから当然のことではあるわけです。フクシマを受けて、日本より先に国外の原発が止まったり、脱原発の法案が通ってるんだもん。なんにせよ、首相が、真意はどうあれ「やる!」っつってんだから、国民がサポートしていかないと実現しません(とくに今、首相は四面楚歌だし、支えないとまた元に戻っちゃう可能性も十分にある)。
そんな中で、セシウム牛肉が出回ってしまったりと(ありえない・・・)現在の国内の食については、検査体制をとっても高い暫定基準をとっても、自らが積極的に防衛しなければ容易に内部被曝させられてしまう状況からは何ひとつ進展していません。
これまでの投稿(*food のラベルですべての食の安全関連記事を引き出せます)に加えて、食の安全についての有益なサイトのご紹介します。と同時に、先週の火曜 (7/12) に参加した「チェルノブイリへのかけはし」の野呂美加さんの講演会と、今日 (7/16) の肥田舜太郎先生の内部被曝に関する講演会を聴いて得たことを加えて記しておきます。
・おいしいたのしいくらし(必読のまとめ!)
といった食べ物の対策のまとめや、
生活全般(掃除や洗濯など)についての対策も集約されています。
ソースのリンクもすべて列記されています。すごい。
しかも誤報があれば訂正し、日々アップデイトされ続けています。
・イラストで見る
1つ目のサイトをまとめられた metok さんが仰っていて、共感するのは「ネットベースの情報が多くてすべてがすべて論文やら科学者の唱えている情報ではないけれども、科学的根拠がクリアでなければ動かないとなれば、内部被曝についての対策は、はっきりいって何もできない・・・民間療法の世界になってしまうかもしれないが、とにかくできることはやる」という姿勢。肥田先生も仰っていたけれど、現在の医学は放射線による体への害を防いだり治したりできるところまで発展していないと。野呂さんのされているチェルノブイリの子どもたちを北海道で転地療養させるプロジェクトも、最初は確証のない試験的な部分も多く、放射線障害がそんなことで軽減されるわけがないと批判があったが、ひと月の療養で体内の放射線量が3割減するケースがあったことは、やってみてわかった結果であり、「(被曝した身体への対策は)医学や科学があとから追いついてくる部分がある」と。民間療法といってもあやしいもの(手をかざしたら腹から針が出てくるとかね)ではなく、汚染食物を避けられるだけ避けた上で、免疫をあげるべく、食べ物の効能を知りながらきちんと食事をしていくといった本当にベーシックなことなのです。わたしも調べれば調べるほど「そんなことだったのか/そんなことでいいのか/そんなことしかできないのか」と発見の連続です。
野呂さんは様々なところで講演をされていて、動画配信もされているのでご覧になった方もいるかもしれませんが、お話の内容は ①「かけはし」の活動(チェルノブイリの子どもたちの転地療養での成果について)② 福島の線量の高さと現状(ベラルーシとの比較)③ 福島や関東の子どもたちに現れている低線量被曝の初期症状 ④ 食べ物で放射能に強い体をつくること(予防、療養)、免疫アップ・・・いつもこれらが大体の柱になっているようです。一方、肥田先生(自らも広島で被爆され、原爆投下直後から今に至るまで被爆者治療と核廃絶運動に関わり続けられている医師)のお話も、ご自身の広島での壮絶な体験を治療にあたった医師の視点から語られる部分が大半でしたが、野呂さんの ③ ④ と重なる内容も含まれていたので、主にその2点について、お二人のお話からまとめます。
*現在の子どもたちに見られる症状について
(お二人のところに)福島、関東の多くのお母さんからの子どもの健康相談が相次いでいる。下痢、鼻血、目の下のクマ、口内炎、あざ、喉(粘膜系)のトラブル、老化のような現象(関節の痛みなど)、これらは初期の被曝症状(軽い急性症状)と言っていい。こういったことは広島でも軽度の患者に見られた。アレルギー体質の人は比較的敏感に症状が出る。これらが出たからといって、すぐに何かが起こるわけではなく、療養などで改善できる余地はある。外部(高い空間線量)内部(土壌から舞う土ぼこりの吸入、汚染食物)の被曝を避けられる環境に移ること。その症状が慢性化して、ずっと倦怠感が続くぶらぶら病に進展してしまわなければ心配はいらない。これから数年後に出てくる放射線障害(晩発性の影響)については、白血病や甲状腺がんなどがよく言われるが、ほかに本当に様々な症状・病気が抵抗力が落ちることによって現れる。
*食べ物ができること
まずは汚染された食べ物を極力食べないこと(ごく微量でも体に入ってはいけない!)だが、どんなに気をつけていても入るだろう。体内に入ってしまうことは覚悟して、自己の免疫で闘うしかない。食べ物で強い体をつくること。どの食べ物がいいか、ではなく、どう食べるか。食べ物の栄養を体が吸収するには、とにかく噛む。咀嚼の作業は噛み砕くことが重要なのではなく、唾液による酵素を含ませること。酵素は数千種類あり、食べ物でいえばリンゴ、バナナ、桃、柑橘類に含まれるペクチンはセシウムの排出を促す(参考:研究報告のまとめ/「放射性核種の除去する」ペクチンに関するレポート和訳)。お腹が空いているときに摂取すると吸収がいい。揚げ物やスナック菓子は身体を酸化させるので避ける。被曝によって壊された体内の DNA が酵素によって修復される。リンゴで酵素ジュースをつくるのがおすすめ。放射性物質は腸内細菌にダメージを与えるので、善玉菌を増やして腸内環境を整えるとよい(野呂さんは EM菌を推奨していましたが(これについてはやや?)、米のとぎ汁でつくる乳酸菌(資料その1、その2、その3)などもその類いで、いま我が家でも試しに実験中です。もちろん乳酸菌を含むぬか漬け、たくあん、甘酒、みそといった発酵食品もよいとされています。ヨーグルトは生きている乳酸菌が多く入っている種類のものを)。とにかく酵素の力を借りる!
今「酵素・発酵・乳酸菌」といったキーワードと「免疫」や「放射能」で検索すると、かなりの情報が出てきます。中には便乗ビジネスもあるようなので注意。わたしは食べ物に薬効・効能があると思っていますが、先にも述べたように、実験的な部分がある情報であることには変わりなく(とりわけ EM菌や米のとぎ汁乳酸菌については賛否両論あるようです)、すべてを鵜呑みに信じきっているわけでもなく、疑うところは疑いながらも模索していっている状況です。効果には個体差(合う合わない)もあると思うので、あくまでご参考まで。あとは当然のことですが、自己責任で、自分の経験・知識の蓄積と動物的な勘で判断するしかないんかな。
肥田先生の言われた「どんなに気をつけていても、汚染された食べ物を食べることは防ぎきれるものではない」というのは本当にその通りだと思っていて、自分自身もいくらか入れてしまっている意識はあります。そういっても被曝に効く薬はないわけで、最後は人間の自然治癒力、免疫の高さで闘うしかない。だからこそ体に入った毒はできる限り排出するべく、デトックスを意識するしかない。というのは納得しています。でも、たばこはダメ、規則正しい生活習慣を、バランスのよい食事を家族いっしょに、ストレスをため過ぎないように、きちんとした睡眠、排便を、などなど・・・あまりの正しさに学校の先生に怒られているような気になりますね。わたしだって脂っこいものは食べるし、外食もするし、運動はしないし、夜更かしするし酒は飲むわで何も自慢できるような生活はしていません。子どものため、というのは子ども自身を守ることもそうだけれど、「お母さんが倒れたら誰が子どもを守るんでしょう」と誰かも言っていたし、自分も気をつけていかないと、と思う今日この頃なのであります。
【 追記 7/20 】
「あやしい放射能対策」マクロビオティック、EM菌、米のとぎ汁乳酸菌、ホメオパシー、ペクチン、スピルリナ・・・の効果は疑わしいとのご意見。学会論文や科学的論拠がすべてではないと思うし、その逆に位置するのがすべて不安商法や精神論、宗教信仰ってわけでもない。微妙なことを判断するときには賛否両論、両方きちんと知って考えないとね。「なにごともバランス」と、改めて思う。
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