ご無沙汰です(だれに?)。
ここにまったく何も綴らない間、空白の8月、ずっと国外にいたのですが、ゆっくり休暇なんて言えたならどんだけいいか・・・単に環境が違うだけで、休む間もなく仕事の締め切りに追われていました。なにやら特訓合宿のようでした(涙)。毎日リサーチをして「放射能・原発」から一日たりとも離れることはなく・・・気候が涼しいのと、外気や食料に関して心配がないというのだけは助かったけど。やれやれ。
さて、この間に、進展・後退、いろいろありました。自分の記録としてのまとめに過ぎませんが(活動家ワールドだけのトピックかもしれないけれど); 7月末に東大アイソトープ総合センター長の児玉教授の怒りの質疑@厚生労働委員会が話題となり、例年と少し違うヒロシマとナガサキの日があり、北海道の泊原発をこの期に及んで動かすことになり、菅首相が辞め、まだ国が非常事態だというのに悠長に新しい内閣が発足しました。なにか見落としてる(?)偏っているでしょうが、そんなところです。夏休みが終わっても、福島の除染や人々の避難はあまり進まず、福島のこどもたちはガラスバッチ(線量計)をつけながらの新学期が始まりました。ガラスバッチはどれだけの外部被曝量なのか自分で知ることもできないうえに、3ヶ月首に下げてから回収され「調査」されるとのこと。そんなものをつけさせながら子どもを登校させ、強制避難区域並みの線量下に留まらせ続ける国は他にはありません。低線量被曝の人体実験が福島で行われているという声もあります。
食の安全に関してのアップデイトとひと月分のまとめもあるのですが・・・それは次回にするとして、とりあえず近々のこと。来る 9月11日は、NY の 9.11 から 10年目の日でもあり、3.11 から半年の日でもあります。各地でデモがあります。ぜひアクションを!
先日、知人のイギリス人の記者に短いインタビューをさせてくれと頼まれて受けたのですが、質問のひとつに「この原発関連の一件で、一番恐れていることは何か」というのがありました。「もちろん家族の健康に危害が及ぶことだけれども、それを除くならば、日本人がこの原発事故で表面化したすべてのことを忘れて、何ごともなかったかのように 311 以前の考え方や生活に戻ってしまうこと、これだけの犠牲のうえに結局何も変わらないことが一番怖い」と答えました。「正しく怖がる」という言葉をよく聞くけれど、難しいものです。怖がりすぎることも体によくないけれど、向き合いたくない暗い難題に向き合わなければ、もっと恐ろしいことが待っています。わたしたちが、あの桜の咲く前に全身で感じた恐怖や悲しみや怒りを、継続してもたないと、なにもかも元に戻ってしまう。「みんなはやく忘れないかな〜」とそれを虎視眈々と待っているワルイ人たちもたくさんいます。
いま、3.11 をきっかけに動き始めた人たちに、疲れが出はじめているような気がします。古参の活動家さんたちはさすがにあまり浮き沈みはないのだけど、はじめにガーッと走っちゃうと、やはり疲れは出ます。そういうときは休んだ方がいい。休み休みでいいから、とにかく長期的に続けることの方が大事。忘れないことが、とにかく大事。
久々の投稿に寄せて and 9.11 に向けて:
「息の長い(脱原発)運動のために/バーンアウトを回避するためのヒント集」・・・バーンアウトとは、燃え尽きてしまうこと。「運動疲れ」は今始まったことではなく、運動にはつきものなのです。* ここでいう運動はエクササイズのことではなく、市民運動のことです(念のため・・・)。
・Sustainable Activism and Avoiding Burnout (英語オリジナル PDF)
・日本語訳版オリジナル by フェミニスト+クィア ユニット
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