マドラ出版の「広告批評」が休刊になったのはいつだっただろう。2009年か。随分前の気がしていたけどそんな経ってないんだ。広告ジャーナリズム、クリエイター向け雑誌とされていたけど、カルチャー全般を鋭く切っていて粋でした。バックナンバーがいくつか捨てられずに本棚にあります。その「広告批評」の編集長といえば、天野祐吉さん。天野さんの広告批評はまだ終わってなかった!うれしい!しかもつっこむ切れ味衰えず!
・ブログ:天野祐吉のあんころじい
「続・原発広告」(7/11)
「政府公報ってなんだ」(7/8)
天野さんを久々に見て(会ってませんけどね)あー、ご健在でよかったー、と思ったのでした。この文脈でこんなこというのもほんと失礼なのだけど、先週、週刊現代かなにかの中刷りで「あの人が生きていたら、この今をなんというか」みたいな特集を見かけて、「筑紫哲也、忌野清志郎、高木仁三郎・・・」までは自分の想いと合致したんで覚えてるけど、あとは覚えてない(あと個人的には伊丹十三と井上ひさしと、灰谷健次郎と司馬遼太郎も入れてほしいところ)。亡き人たちが残したものは大きいけれど、死んじゃうとちょっとばかし美化されて、同じ発言でも受け取られ方が生きてるときと死んでからでは違ったりするし、当たり前だけど「今現在」については生の意見を聞くことはできない。自分の中に蓄積された彼らのメッセージやソウルを自分自身で引き出して、消化して、指針にしていかないといけない。それに比べて、今生きてる人から学ぶことの方が受動的にできるから、ちょっと甘えちゃうわけですが。数はいないけど、「ヒントをもらいたい」と思える、そんな人が健在であることが幸い。
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