はじめて電子書籍というものを読みました。
電子書籍だと他サイトや動画へのリンクも貼れるし、あたらしいなぁ。
と、関心しているのは、中山幹夫氏(メディアリテラシーや物理などを専門とされる神田外国大学の教授)がまとめられた『原発と放射線 - 真実を知り自分の身は自分で守るしかない』という電子書籍(無料)。多岐にわたって、イシューのビギナー向けにいいまとめです。後半の国や自治体やメディア、御用学者の批判では、基本ごもっともなのですが「ん?」なところも。前半放射線についてせっかくわかりやすく説明してくださっているので、後半に関してはもう少しニュートラルで冷静なプロ的な文句のつけ方をしてもらって、もっとソースがあれば、他の部分の説得力も一段と増す気もしましたが・・・(仰っていること自体は賛成なんだけど)。
短いので 20分くらいで全部読めますが、この『原発と放射線』より、いくつか「改めて肝に銘ずべし」な点を、抜粋させていただきます。
p.21「放射線は長期間ですこしずつ浴びることと、短期間でまとめて浴びることは同じではありません。例えば1時間に1回、腕を叩き続けて1年間で1万回になっても大丈夫ですが、1万回連続で叩いたらケガをします。これと同じことなのです。ダメージの間隔が長ければ自然治癒されるのに対して、連続でダメージを受けると修復する暇がないからです。もう一つ大事なことがあります。細胞に含まれている DNA は2本のペアでできていますので、1本だけの損傷なら修復できる可能性は大きいのです。しかし、短期間での強い放射線は2本の DNA を同時に損傷させることがあり、この場合は修復が困難になるのです。 1ミリシーベルトでも短期間で一気に浴びれば、1時間 0.1マイクロシーベルトの割合で年間合計 1ミリシーベルト浴びることと比較にならないほど DNA が傷つきます。」
p.32「これからは自分たちの食べるものの安全性は自分たちで判断するしかないのです。なお内部被曝の健康被害はまだ不明なことも多いですし、大気や地面からの外部被曝や吸い込んだ粉塵による内部被曝もありますので、大人には心配のない量でも子どもの食べ物にはできるだけ気をつけてください。そして子ども自身は安心して育つことが大切なので、大変なことですが、できることなら親はそっとさりげなく気を使うようにしてください。」
p.35「自然界の放射線は1~2ミリシーベルトなので、自然界から以外の放射線が年間1ミリシーベルト以内なら自然界の放射線と足しても合計で2~3ミリ程度で大差ないことから、今の法律では一般国民の放射線の基準値を年間1ミリシーベルトとしています。これは法律であり、たとえ原発事故があっても、自然界から以外の放射線で一般国民に対して1ミリを超える被曝をさせてはいけないのです。(略)すなわち、自然界以外でも一般国民の放射線の安全基準値は、放射能汚染された大地、大気、食べ物すべての影響の合計で、年間1ミリシーベルト以下と決まっているのです。」
p.36「政府の基準は経済的・社会的影響を優先して決めた暫定基準であり、安全基準ではないことに注意が必要です。」
p.63「放射性物質を含んだ食べ物をできるだけ食べない方がいいというのは風評ではありません。被災地を経済的に助けることは大切ですが、それとは別問題なのです。あえて、みんなで放射性物質を食べてこれ以上被曝することはないのです。ただし問題は放射線を浴びる総量ですので、あまりにも微量な場合や時々の外食まで過剰に心配することはありません。正しい情報で冷静に判断することが必要なのです。」
p.95「私たちが手にしたネットメディアは、もう実質的にはマスメディアと政府を凌いでいます。網の目上の膨大な人のつながりだからこそ見えてくる真実があるのです。マスコミの報道は周りの流れが変わると後追いで転身しますが、その源流をつくるは私たちが手にしたネットメディアなのです。」
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