アクティビズム・レビュー、つづきです。とりあえずこれを残しておかないと・・・。
7月から今月12日まで、政府は原発比率の選択肢(2030年に原発が 0% or 15% or 20-25% の3択)を提示した日本のエネルギー政策の行方を決めるパブリックコメント(意見公募)を募集していました。パブリックコメント(パブコメ)はこれに限らず、様々な政府の政策について行政によって行われているものですが、「市民の意見を聞きましたよ」というアリバイづくりで終わることが多く、結局デキレースで結論が決まっていたり。意見公募と言っておきながらPR もせず目立たないところでひっそり募集して終わっていたり。市民側の用意した署名やデモは無視できても、自分たちから意見を求めて公式に集計した結果を無視できないはず。パブコメはこれといってない好機として、脱原発を目指す NGO たちがパブコメの周知と参加を呼びかけるキャンペーンを張りました。ほんとはこのブログでも書いてください!と載せたかったのに・・・今月は波乱だったのでできず(悔)。
結果、集まった意見は約9万件(政府のとりまとめ結果PDF)。パブコメにおいても、同時に各地で行われた意見聴取会でも、0% を求める声が大半でした。原発国民投票の 32万筆というのもあるし、さようなら原発の1000万人署名でも780万筆、また、世論調査でも市民の7割が脱原発を求めているという結果もあります。これでもまだ政府は原発の温存と継続の余地のある 15% 以上の案を出し、真ん中の 15%案を落としどころにしようという画策は明らかでしたが、予想を超える圧倒的な 0%指示に、政府も若干ではありますが動き始めました。
しかし腹が立つのは、先日パブコメの内容を検証するための会合(なんだよそれは)が開かれ、政府側が望まない予想外の結果に「パブコメは意見の強い人が出すため偏る傾向」「若年層は 20-25%指示が多いからもっと調べないと」「多数派の意見とは違う選択をするという余地を政治は持たねば」みたいな子どもみたいなこと言い出しちゃったので、さあたいへん(選挙のあとに望まない結果なら「この選挙は民意を反映してない」とか言うのか!というツイートもありましたが・・・ほんと、何のための「意見公募」だったのか呆れますな)この先どういう位置づけにされるのかわかりませんが、原発の即時ゼロを求めた人々は激しい怒りで鬼のようになっています(少なくともわたしは)。
原子力ムラの面々が明らかに大半を占める原子力規制委員会の公正を欠く人事問題などなど、絶え間なく燃料(=反原発運動の原動力となる怒れるニュース)は耐えません。
【 9/6 追記 】
関連リンク:原発監視はや「骨抜き」 事後同意も不要論
規制委員会人事、国会素通り(東京新聞)
・さらなる怒りの燃料・其の一:
つまり、再処理の建前は原発を続けるための方便だった(ウソ1)+燃料として核のゴミの一部を再利用するための再処理ですが、その「再利用(核燃サイクル)」も実は不可能なんだよね(ウソ2)・・・。
・さらなる怒りの燃料・其の二:
・さらなる怒りの燃料・其の三(トドメ):
断層ずれても原発運転可能に 保安院が新基準導入へ(共同通信)
事故前には「活断層の真上に原子炉を建ててはならない」基準だったのが、あの大事故の後の今「原発直下でもズレの量が小さければ運転継続可能」と。え、断層ズレた地震のあとに、ズレの大小や原子炉への影響がわかるんじゃないんすか?(子どもでも突っ込める矛盾)。
そして家庭用の電気料金は上がっても東電では冬のボーナスが出ると。壊滅的震災と原発メルトダウンのほんの翌年に、20億円はたいて島買っちゃおうかなぁとほざく、この国。はぁ、もう血圧上昇しきって針振り切れてるんすけど・・・。
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