昨日につづき、もうひとつ、Tシャツのお知らせ。
この企画は、People Tree がグリーンピースが提唱する「自然エネルギー革命シナリオ」に賛同して実現したもの。自然エネルギーへのシフトと節電などのエネルギー効率化によって、原発を止めても電力をまかなうことが可能な社会にしようと呼びかけるための 2つのメッセージ "Fair Trade, Fair Energy" / "Nuclear Free Japan" がついたオーガニックコットンTシャツです。原発のように一部の地域(の人々の生活と労働環境)に危険を押しつけない自然エネルギーは、公平なエネルギーといえます。地球環境にとっても負荷が少なく、そういった意味で次世代と今のわたしたちの関係性を考えても、サステナブル(持続可能)な自然エネルギーは Fair Energy! (オレンジの方:風車と手紡ぎの糸車(フェアトレードの象徴ともいえるカディ)のモチーフ)。もうひとつ、グリーンの Nuclear Free Japan の方はまさに2日前に達成した、原発依存からの脱却(解放)、原発ゼロになったぜ日本!!そしてそれはわたしたちの手によって達成されたものだぞ!ということで、みんなでコンセント引っこ抜くの図。描いたあとに、「あ、これ日本列島の形になってるな・・・しかも(最後に止まった)泊原発のある北海道部分にコンセントの穴がっ!」という衝撃の偶然!これはもう最初からそう意図してたんですよ、と言っちゃうしかない。と・・・そんな感じでできております。
この Tシャツ(ユニセックス XS 〜 L サイズ)は 5月12日の世界フェアトレードデーを中心に今月のフェアトレード月間中、販売されます(ご購入はこちらから ☞ People Tree オンラインショップ:グリーン Nuclear Free Japan /オレンジ Fair Trade, Fair Energy 、または直営店でも)。価格は 1500円で、インドのオーガニックコットン 100% 。耳の不自由な女性や貧困家庭の女性に雇用を提供しているフェアトレード生産者団体「アシシ・ガーメンツ」で縫製されたものです。
フェアトレードは衣料や雑貨などの工芸品だけでなく食品などでも徐々に一般的になってきましたが、People Tree は国内でフェアトレードの先がけともいえる存在(日本だけでなく UK でも展開)で、クオリティだけでなくファッションとしてのデザインも優れているので、10年ほど前から好んでよく購入していました。以前オーガニックコットンの赤ちゃん用ビブのデザインコンペでも最終選考に選んでいただいたり、以前からもろもろつながりがあったので、今回のご縁は嬉しい限りでした。
ちなみにですが、密かに(って言っちゃったらもう密かでないんだけど)Nuclear Free Japan の「ひとびとの手」はベン・シャーンへのオマージュです。わたくしなんぞが僭越ながら。水爆実験で被曝した第五福竜丸についての絵本「ここが家だ」の挿絵で有名なベン・シャーン。今年のはじめに神奈川県立近代美術館で大規模な回顧展「ベン・シャーン/クロスメディア・アーティスト」があり、見てきました(このこともずっと書きたかったのだけど書けずに5月だよ。近いうちにまとめたい・・・)。社会問題を提起する作品をつくり続け「社会派リアリズムの画家」と呼ばれた彼の描く「手」。それは人々のプロテストの象徴としての力強さだったり、人間の弱さだったり、理不尽な世界への怒りや哀しみだったり、人への優しさだったりします。今回の、コンセントを引き抜く手たちには、そこまでの感情は含められなかったけれど、とにかくみんなで原子力の電気との決別を果たした(果たす)のだということが表現できればと思いました。
(ベン・シャーンの「手」たち)
関連リンク:
(グリーンピース・ジャパンのプレスリリース)

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