自分はお世話になったことはないけれど、空港で "lost and found" を見かけるたびに、英語ってシンプルだなと頷いてしまう。「遺失物取扱所」と言われるよりなんだか lost and found だと、なくしちゃったけど見つかる感じもしませんか。

人間は忘却の生き物です。忘れないと新しいことを覚えられないという許容量の問題だけでなく、意図して忘れ去りたいことも多い。忘れたくない、忘れてはいけないこともたくさんある。ここは忘れっぽい自身の日々の「公共備忘録」です。また、立ち寄ってくれた方たちがここで何か発見をして、喜んだり怒ったり哀しんだり笑ったりしてもらえれば幸いです。

《 NOTICE 》ちなみに今はもっぱら脱原発ブログとして展開中であります

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2012/02/08

でんこれ+あれこれ

珍しく my works のお知らせです。もちろんエネルギー問題絡んでますけど。毎日ゲンパツゲンパツよくイヤにならないなぁと(言われたことないけど)言われそうですが、もうライフワークなので堪忍してや。わたしも別に趣味でやっているわけではないんですけどね。
以前もご紹介しましたが、昨年に環境 NGO の依頼でライティングとデザインをしたリーフレット「でんきのほんと・でんきのこれから」(通称でんこれ)シリーズの「でんきのこれから Q&A」に 2012 改訂版ができました。
現物がほしいという方は、グリーンピースからも請求できますし、わたしの twitter アカウントへメッセージいただければ、わたしの方からも必要な部数を送付できます。

内容は、これから日本のでんきをどうしていったらいいのか?が QA 形式にまとめられている、今後のわたしたちのでんきについてポジティブになれる、エネルギー問題入門編といったところです。「原発なくてもいけるらしいよ」と、エネルギー問題に興味のないひとにちょっと教えてあげたいときに助けてくれるお役立ちアイテムです。お話しのきっかけにどうぞ。

A4 四つ折りなので、スペースの関係で日本の豊かな自然エネルギーのポテンシャルについては語りきれなかったのですが、それはグリーンピースの energy [r]evolution というレポートにまとめられています。ISEP(環境エネルギー政策研究所) でも「自然エネルギーと省エネで原発なしでもOK 情報」を提示してくれています。どれも絵空事でも理想でもなく、現実的で論理的な試算です。「原発がなかったら経済はひっ迫する」などと、中身のよくわからないケイザイを心配している経済界のおっさんたちは「代替案もなく脱原発などとぬかすな」と言いますが、代替案はあります。経済成長ってどこまで成長したら気がすむの?ってとこも見直した方がいいわけですが(ケイザイの中身って人間の暮らしじゃないのか?)。

脱線しましたが、今現在(2012.2.8)国内で稼働している原発は、たった 3基!事故や点検などで止まっていて、残りの 3基も 4月末までにすべて止まる予定です。一方で、原発が 1基も動いていない日を前に、停止中の原発を再稼働させる動きも進められつつあります。ストレステストは妥当(だから再稼働していいよ)という茶番の審議会が、大事故の責任も取っていない原子力保安院と金で買われた推進の審議委員だけで粛々と行われています。福島の事故調査結果もまともに出てきていないのに。再稼働への流れは絶対に阻止しなければいけません。

日本に所狭しとひしめいていた 54基もある原発が 9割以上動いていなくても、今わたしたちは普通に暮らせています。それは火力発電所が頑張ってくれているからなのだけど、それも CO2排出の問題があるのでずっと頼るのはあまりよくない ・・・その代わりとなるのが自然エネルギーと省エネ(=電力消費量を減らす)。省エネといってもガマンの節電じゃなくてエネルギー効率を上げる(少ない電力使用量の機械や家電に替えたり、発電・送電過程のロスを減らす)ことですんごいことに!!それだけムダにされている電気がたくさんあるのです。「省エネ発電」と呼ぶ人もいるほど、このエネルギー効率アップは重要な脱原発のキーです。プラス、日本の自然エネルギーのポテンシャルもすんごいことに!!

などなど、こんな感じで「原発なくてもいけるぜ」情報、でんこれ Q&A 改訂版、ちぇきらう。

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